neverland backyard

最近は家庭菜園、ベランダ菜園についてばかり書いています。

帰り道

帰り道の路上に車のフロントガラスの破片が散らばっていて
ああ、事故ったんだなと思いつつも、子供の頃を思い出した。


車のフロントガラスは、細かく砕けて割れるようになっていて、
分厚いガラスは窓ガラスのような薄い破片とは違って塊のようで、
太陽にかざすとまるで宝石のようだった。


子供の僕らはたまに交通事故のあとに遭遇すると、その小さな
宝石のようなガラスのかけらを必死に半ズボンのポケットにかき集めた。


家に持って帰ったガラスは、やっぱりただのガラスで、
すぐにいらなくなってしまい、あっさりと捨ててしまった。


そんなことを繰り返してるうちに、ガラスの破片には見向きもしなくなった。
事故なんてありふれてるし、フロントガラスの破片なんてもっとありふれているのだ。


きっと自分にとって輝いて見えるものが変わってしまったんだろうな。
そんで今もなにかを集めては飽きて捨てたり、そんなことを繰り返してるんだろう。


夢中で拾い集めたものが、いつまでも輝き続けるものだといいな。
今もっているもの、これから拾い集めたり探すものたちが、そうでありますように。